デス・オーバチュア
第282話(エピローグ11)「最初と最後の悪魔」




偽神(デミウル)の研究室。
無数の機械と薬品で埋め尽くされたその部屋には、一人の赤い錬金術師と一匹の青い悪魔がいた。
「SS……SS……」
青い悪魔は部屋の隅で縮こまって小さな寝息をたてている。
「……何か用か、白き悪魔よ?」
デミウルの呟きに答えるように、暗闇の中から白い影が浮かび上がった。
「全ての淫魔夢魔の頂点に君臨する氷地獄(コキュートス)の女王セルリアン・ブルーギル……」
「SS……ss……」
「寝顔だけ見ているととてもそんな恐ろしい存在には思えませんね……」
白い影の正体は、星界においてはスターメイカーと呼ばれる元白の悪魔騎士シリウス・ホワイトノイズである。
「…………」
デミウルの作業の手が止まった。
別にシリウスの相手をするために作業を中断したわけではない。
たまたま、今この瞬間に作業が終了しただけだ。
「そうそう、忘れるところでした……資材と設備の提供……感謝致しますよ……」
シリウスの右手には真っ白な騎兵槍(ランス)が握られている。
騎兵槍はベリアルによって握り潰された物によく似ているが、微妙に前の物とは違うデザインをしていた。
「礼には及ばぬ、こちらもいくつか頼み事をしたのだからな……」
「では、等価交換ということで……」
シリウスは口元に皮肉げな薄笑みを浮かべる。
「…………」
「おや、お気に召さない単語でしたか?」
「いや……『取引』と悪魔に言われるよりはマシだ……来るぞ……」
「ええ、誰か来ますね……」
デミウルの瞳はシリウスの背後の虚空を見つめていた。
『漸く見つけましたよ、スターメイカー』
女の声と共に場の空気が一変する。
次の瞬間、虚空に『雷』を纏った『闇』が生じた。
例えるなら、放電する闇の球体。
「闇の姫君(ダークハイネス)か……」
「闇の姫君……?」
闇の球体が弾け飛ぶと、フリルやドレープが多用された黒一色の洋服、一般的にゴスロリと呼ばれる格好の少女が姿を現した。
「まさか、星界にスターメイカーが居ないとは……入れ違いに地上に来ているなどとは思いもしませんでしたわ」
彼女の右手には、電光を迸らせた黄金の槍のような長物が握られている。
「お陰でとんだ無駄足、遠回りをする破目になりました……」
「どうやら、私の『お客さん』のようですね……えっと、闇の姫君さん?」
「ええ、貴方に直して欲しい武具があります、星界一の職人スターメイカー……」
「ところで、『もう一人』もお前の客なのか?」
『…………』
闇の姫君ことDの背後に、黒布で包まれた巨大な十字架のような物を担いだフードの人物が立っていた。



マルクト・サンダルフォンはクリアの森の中を歩いていた。
銀色の天使侍女(エンジェルメイド)の左手には、白銀の鎖が絡み付いた漆黒の刀が握られている。
「……ん?」
マルクトは不意に歩みを止めた。
「……天使……?」
視界の先にまるで『天使のような女性』が居る。
黒(闇)で彩られた白(光)を纏った美貌の少女が、無数の白鳩と戯れていた。
クロスに『最初(ファースト)』と名乗った『悪魔』である。
「……天使はあなたの方でしょう、サンダルフォン?」
白鳩達を大空へと飛び立たせると、ファーストはマルクトへと向き直った。
「なぜ、私の名前を……?」
「あなたは有名なのよ、自分で思っているよりずっとね……」
マルクトに歩み寄ってくるファーストの左手に、一振りの黒い刃が出現する。
例えるなら鍔のない極東刀、刃も柄も黒一色といったシックな逸品だ。
「くっ!?」
マルクトが後方へ跳躍すると、寸前まで彼女が存在していた空間を黒い刃が薙ぎ払う。
「いきなり何を……!?」
「悪魔と天使が顔を合わせれば、殺し合うのが世の習い……」
「そんな無茶苦茶な……いえ、それ以前にあなたは悪魔には見……」
「問答は無用」
「う゛っ!?」
滑るように後退するマルクトの右肩から鮮血が噴き出した。
出現と同時に振り下ろされるファーストの一撃を、かわしきれなかったのである。
そう、ファーストの『間合い詰め』は消失と出現の繰り返し……動きの『過程』がまったく見えないのだ。
実際に斬られる直前まで……。
「なるほど……直感で私の太刀筋を見切れても、実際の肉体がついてこれていない……今だ『人の身』ということね……」
「くっ……」
ファーストの指摘通りだった。
人間並み(今)の肉体ではどう足掻いても彼女の動きには対応できない。
「次はもう少し本気を出すわよ……」
宣言が終わると同時に、ファーストの姿が視界から消えた。
「くぅ……ああああああっ!?」
背後にファーストが現れた瞬間、マルクトが前方へと吹き飛んでいく。
「ん?……あなた、背中に何か仕込んでいるわね……?」
ファーストはマルクトの背中に黒刀を叩き込んだ際に違和感を覚えた。
というより、どう考えてもおかしいのだ、今の一撃でマルクトを両断できなかったことが……。
「痛ぅっ……折れるかと思いました………」
マルクトが右手を頭の後に持っていくと、彼女の首と襟の間からスーッと白木の棒が迫り出してきた。
「仕込み杖?」
「いえ、仕込みモップ……の棒です……」
そう言いながら、マルクトは右手だけでモップの棒を『抜刀』する。
「なぜ、左手の方の刀を使わないの?」
ファーストの視線は抜き放たれた右手の刀ではなく、左手の『鎖の絡み付いた極東刀』だけに向けられていた。
「…………」
マルクトは無言で、鎖を使って極東刀を自分の背中へと縛り付ける。
「人の身でどこまでお相手できるか解りませんが……ルーファス様に鍛え直して頂いたこの天降剣『凛』……容易く打ち砕けるとは思わないことです……」
刀を両手で握り直し正眼に構えると、マルクトは銀色の瞳でファーストを睨みつけた。
「つまり……そちらの刀の力を視たかったら、まず白木の刀の方を打ち砕いてみせろ!……ということ?」
「……そう解釈して頂いても構いません……」
「じゃあ、打ち砕いてあげるわ……跡形もなくっ!」
ファーストの姿が消えた瞬間、轟音が鳴り響く。
そして、音に遅れるように、マルクトと剣を交錯させているファーストの姿が浮かび上がった。
「あら……」
ちょっと意外そうな表情を浮かべると、ファーストは後退し再び消失する。
「くっ! はぁっ! ああぁっ!」
轟音が響く度に、マルクトの刀に見えない衝撃が叩きつけられていた。
ファーストの動きは常人の目には見えない領域に達している。
いや、こうして攻撃を防ぎ続けているマルクトにさえ殆ど見えていなかった。
あくまで直感で、辛うじて刃が届く寸前で受け流せているに過ぎない。
それもいつまで……後何回防げるか怪しいものだった。
「恐ろしいものね、熟練の技とは……それとも、人のみが持つ無限の可能性……?」
マルクトを賞賛しながらも、ファーストにはまだまだ余裕というか、遊んでいるような雰囲気がある。
「ふふふっ……」
動きを止めると、ファーストは左手から黒刀を掻き消した。
「なぜ刀を収める……のですか?」
「このまま興が乗ると本気であなたを殺しかねないから……」
「えっ……?」
「上手く切り抜けてね、最強の悪魔と……この堕天の羽撃きから! 光翼天翔(こうよくてんしょう)!!!」
ファーストの背中で白光が煌めく。
「そんなはずは……ああああああああああぁぁぁぁっ!?」
次の瞬間、白煌の神風が巻き起こり、マルクトは空の彼方へと吹き飛ばされていた。



「……っつああぁっ!?」
マルクト・サンダルフォンは真昼の空から、深夜の地上へと落下した。
昼夜の逆転。
吹き飛ばさていた間に時間が経過した? 昼が夜になる程の時差が発生する距離を飛ばされた?……どちらもありえないことだ。
時間はおそらく数分と経っていないだろうし、場所は変わらずクリアの森の中なのだから……。
「ですが……確かに『夜』になっている……?」
「境界侵犯……」
「え……?」
囁くような声に、背後を振り返ると、青髪の女の子が居た。
「天使確認……」
クロスに『最後(セブン)』と名乗った『悪魔』である。
「抹殺決定……」
セブンを取り囲むように、無数の青白い火の玉が浮かび上がった。
「人魂!?」
透き通るように薄い青火の塊は、倍々に増殖していき周囲を埋め尽くしていく。
アッと言う間に、夜の森は不吉極まる幽冥の世界と化した。
「生贄奉納……」
セブンは大量の『人魂』を次々に吸い込んでいく。
「召喚……」
彼女の足下を中心に、青炎の魔法陣が大地に描き出された。
「ううぅっ!?」
青炎の魔法陣の中から、巨大な『化け物』が迫り出してくる。
「龍? いえ、蛇? それとも、蜥蜴?」
それは青き鎧のようにも、青白い爬虫類のようにも見えた。
大きな三重の肩当ての隙間から生えだした極太の腕が左右合わせて六本。
下半身には足はなく、蛇のような尻尾が伸びていた。
「…………」
セブンはふわりと浮かび上がると、化け物の中へと消えていく。
彼女の姿が完全に消え去ると、化け物の胸甲のように分厚い胸板に、赤い正十字が浮かび上がった。
「悪魔……なのですか?」
人型の時は雰囲気というか、その禍々しい波動から『多分』悪魔だと思われたが、化け物に姿を変えてしまった今は、逆にその確信が薄れてきている。
『…………』
化け物の赤い瞳が、ギロリとマルクトを睨みつけた。
「っっ……!」
マルクトは殺気を感じて反射的に跳躍する。
直後、化け物の六本の腕の一つが一瞬前までマルクトが立っていた大地を粉砕していた。
『GIRUGAAAAAAAAAAAAAA!!!』
咆吼と共に新たな腕がマルクトを叩き落とそうと振り下ろされる。
「くっ!」
マルクトは『空』を蹴って、後方へと跳び逃れた。
「……ふう」
地上に着地したマルクトは、改めて化け物を見上げる。
全長は約8メートル、鎧の無骨さと爬虫類の気味の悪さが融合したような醜悪極まる化け物だ。
「やれるだけ……やってみますかっ!」
掻き消えるようにマルクトの姿が消失する。
「はああっ!」
ガキィン!という鈍い音が響いたかと思うと、化け物の左肩の上でマルクトが刀を突き立てていた。
「やはり……刃が通りませんか……」
『URAAAA!』
化け物は、肩にとまった『害虫』を叩き潰そうと、上段の右手を振り下ろす。
「くぅっ!」
マルクトは潰される寸前、地上へと瞬間移動のような動きで逃れていた。
「はあはあ……っぅぅ……」
たった一度の『攻防』でもう体中が悲鳴を上げている。
人の肉体とはなんて……脆いのだ……。
「天使だった頃の動きはできて後一度……それなら……」
マルクトは刀を地面に突き立てると、背中の極東刀の柄へと手を伸ばす。
「黒き竜皇(りゅうおう)よ……今一時だけ我が牙と化せ!」
『GUUU?』
「黒皇爪牙(こくおうそうが)っ!」
『GIGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?』
眼前にマルクトが出現した瞬間、化け物の左目が切り裂かれ鮮血が噴き出した。


「……っぅ……」
マルクトが大地に着地した時には、黒き極東刀は鞘へと収められており、白銀の鎖が何重にも絡み付いていた。
まるで抜刀された事実がなかったかのように、極東刀は鎖によって完全に封印されている。
「……さて、文字通り一矢は報いることができましたが……ここまでのようです……」
もう、再び鎖を引き千切って抜刀するどころか、この蹲った状態から立ち上がる力さえ残っていなかった。
『UUUUUUUUUUUUUUUUUUUU……』
片目を潰された化け物が、低く唸りながらマルクトを見下している。
これは嵐の前の静けさだ。
唸り声が止まった瞬間、怒りに身を任せた化け物の逆襲が始まる。
『GIGYAOOOO!』
叫びと共に化け物が大口を開けた。
次いで、化け物の口内で青い炎が集束していく。
「青炎の息吹(ブレス)……」
あの青い炎は化け物にとってただの『呼吸』だ。
空気のように吸い込んで腹に溜め、一気に吐き出すつもりなのだろう。
「GAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
化け物の口から、青き劫火が爆流のような勢いで吐き出された。



「……神の劫火(メギドファイア)か……」
「え……?」
青き劫火はマルクトには届いていなかった。
劫火とマルクトの間に、巨大な十字架とフードの人物が割り込んでいる。
「……何方様ですか?」
青を基調とした装飾の施された巨大十字架は、自らの前面で透明な力場(フィールド)を発生させ、劫火を遮り続けていた。
「轟雷降臨(ごうらいこうりん)!」
『BURUWAAAAAA!?」
夜の闇を引き裂くように、凄まじい雷が化け物へと落ちる。
「なっ……D様!?」
化け物の遙か上空で発光している浮遊物体があった。
『黄金でできた大きな木の枝』のような槍を天へと掲げているゴスロリ少女……Dである。
「雷霆(らいてい)……」
雷が夜空を引き裂いて、今度はDの槍へと降った。
だが、Dは感電することもなく、雷は槍に『蓄電』される。
「激破(げきは)っ!!」
Dが電光を纏った武具を振り下ろすと、巨大な雷球が化け物へ向けて撃ちだされた。
『ULILILI!?』
巨大雷球は化け物を完全に呑み込むと、地上に接触し電光の大爆発を巻き起こす。
「なんという破壊力……」
緑豊かだった森は一瞬にして、無惨な荒れ地と化した。
もしも、十字架の力場に守られていなかったら、人間並みの肉体強度しかないマルクトは跡形もなく消し飛んでいただろう。
『GIGYAAAAAAAA!』
電光の爆発がおさまると、薄汚れて傷だらけの化け物が姿を現した。
「ほう、今ので致命傷になりませんか? お姉……アンブラのメガ・グラビトロン程度の威力は出せたはずなのだけど……」
ちなみに、メガ・グラビトロンの威力は島一つを消し飛ばす程度の破壊力だ。
化け物ではなく、島の中心に向けて撃てば、このクリア国も沈められたかもしれない。
「仕方ありませんね、こうなればテスト無しで真……」
「やはり、ガルディアで擦れ違ったのは貴様か」
「えっ?」
Dは不意に背後から声をかけられた。
そして生まれる爆発的な魔力と圧倒的な熱量。
「紫煌剣オーバードライブ!」
「待……くぅぅっ!」
「羅刹終焉斬(らせつしゅうえんざん)!!!」
Dが消えるのと入れ替わりに振り下ろされた『紫に光り煌めく超絶の巨刃』が、化け物を一刀両断にした。


「散れ!」
ネツァクが呟き背中を向けると巨刃が爆裂し、化け物の姿は紫煌の閃光(爆発)の中へと消える。
「ふん……」
紫煌の巨刃が消失し、普通サイズに戻った実剣がゆっくりと鞘へ収められた。
「ネツァク……様……?」
「様はいらない……それに……」
「ネツァク・ハニエル! 貴方、わたくしごと『斬ろう』としましたね!」
ネツァクのセリフを遮るように、怒りを露わにしたDがいきなり現れる。
「別に構わないだろう? 斬ろうが殴ろうがダメージを受けない肉体と聞いた……」
「さっきの光は別です! いったい何なのですか、あの超高純度超高出力の魔力光は!?」
「何と言われても……昔から変わらずただの紫光(魔力)だが……?」
「桁と質が異常だと言っているの! 羅刹女風情が『魔王(わたくし)』クラスの力を……あら?」 
Dは不思議そうな顔をしたかと思うと、改めてネツァクの全身を注視しだした。
「今はそうでもない?……『魔人』クラスから『鬼神』クラス程度……?」
「ああ、平時の私は魔人……昔のアクセル程度の魔力しかない。『羅刹(鬼神)』を名乗るにはまだまだ烏滸がましい存在だ……」
ネツァクは謙遜するわけでも自虐するわけでもなく、ただ淡々と事実として口にする。
「……では、その新しい装備……剣かコートに仕掛けが……?」
彼女が腰に差している剣は、Dが見覚えのある紫水晶の刃の物ではなかった。
実剣……何で出来ているかは不明だが、金属製の普通サイズの剣である。
変わっている所と言えば、柄や鍔だけでなく剣刃までが白いことと、刃の中心線にそって細長の紫水晶が埋め込まれていたことだ。
そんな白き剣が、地味過ぎでも派手過ぎでもない、気品の感じられる上品なデザインの白鞘に収められている。
「答える義理も理由もない……」
素っ気なく答えるネツァクは、いつもの紫の軍服の上に、縁が紫色の純白のロングコートを羽織っていた。
「まあ、最新式の剣と千年物のコート(アンティーク)とだけ言っておこう……どちらも貰い物だ」
ネツァクはそれだけ言うと、Dやマルクトに背を向けて歩き出す。
「ネツァク様?」
「話は終わりだ……これ以上の詮索や干渉はされたくないし、またする気もない……では、縁が合ったらまた会おう……」
マルクトやDの返事を待つことなく、ネツァクは紫の光に包まれるようにしてこの場から掻き消えた。
「相変わらず愛想の無い方……では、わたくしもこれで失礼致しますわ」
Dは無数の黒い光の羽と電光を撒き散らしながら、姿を消失させる。
また、おそらくDの『連れ』と思われた十字架を持ったフードの人物も、いつの間にか姿を消していた。
「……ん……ぅ……?」
敵も味方(?)も全てが去り、気が抜けたのか、マルクトは意識を手放しかける。
「ふん、亡霊(ファントム)の同窓会でもあるまいに……」
「え?……ん……シャリト・ハ・シェオル……?」
「コクマはしばらくガルディアから戻らないそうだ。いい潜伏場所を見つけたからな、おそらく祭りを終わりまで見物するつもりなのだろう……」
「コクマ様が?……うっっ……あなたは何故戻って……?」
「なに食事の問題だ……向こうは飯が不味い……それに、お前に渡したい物もあったのでな……」
「私……に……ぃ……あぁ……」
マルクト・サンダルフォンは、シャリト・ハ・シェオルの差し出した『物』が何かを認識することもなく、意識を失った。











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一言感想板
一言でいいので、良ければ感想お願いします。感想皆無だとこの調子で続けていいのか解らなくなりますので……。



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